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「やる気が出ない日」でも前に進むための3つの小さな習慣

はじめに

「今日はなんだかやる気が出ないな…」「何もしたくない…」そんな日って誰にでもありますよね。いつもは前向きに頑張れている人でも、気分が沈んだり、身体が重かったりして、何も手につかない日があるものです。

でも、そういった日でも“ゼロ”ではなく、ほんの少しだけでも「前に進む」ことができたら、自分へのダメ出しも減り、次の日にリズムを取り戻すきっかけにもなります。

本記事では、やる気が出ない日でも無理なく実践できる、「3つの小さな習慣」をご紹介します。特別な道具も時間も必要ありません。今日からすぐに始められるものばかりです。少しずつでも前に進みたい方、ぜひ参考にしてみてください。


1. 時間を区切って“とりあえず5分”だけやる

やる気が出ないとき、多くの人が「やらなきゃいけないことが多すぎて、何から手をつけていいかわからない…」と感じます。タスクが山のように見えると、それだけで心が疲れてしまい、行動する気力がなくなるんですね。

そんなときにおすすめなのが、「とりあえず5分だけやる」という時間制限をつけること。これは“タイムブロッキング”という習慣術のひとつで、集中力が出ないときにも効果的です。

例えば、

  • 勉強なら「単語帳を5分だけ見る」
  • 掃除なら「机の上だけ片付ける」
  • 仕事なら「1通だけメールを返信する」

これだけでOKと決めると、気持ちのハードルがぐっと下がります。そして、不思議なことに、一度動き出せばそのまま続けられることがよくあるのです。

人間の脳は“作業を始める”ことに最もエネルギーを使います。一方で、一度動き始めてしまえば、そのままの流れで他のこともこなせるようになる場合が多いんです。

つまり、5分でも10分でも「小さく始める」ことが、その日の最大の成果になることもあるというわけです。

「今日は何もしたくない…」という日こそ、「1つだけ」「5分だけ」と自分に許可を出してあげましょう。


2. 成果ではなく“やった事実”を記録する

やる気が出ないときにやってしまいがちなのが、「これだけしかできなかった…」と自分を責めること。でも、こうした思考パターンは、気分をさらに落ち込ませるだけです。

そこでおすすめなのが、「どれだけやったか」ではなく、「やったという事実」にフォーカスすることです。

具体的には、小さな行動を“見える化”すること。

たとえば、

  • ✔ ベッドを整えた
  • ✔ 朝ごはんを食べた
  • ✔ ストレッチを3分した
  • ✔ メール1通返信した

このように、小さな行動でもチェックリストにして記録してみましょう。ノートでもアプリでも構いません。ポイントは、“やったかどうか”だけを記録すること。結果や成果にこだわらないのがコツです。

こうすることで、「できた自分」を自覚でき、少しずつ自己肯定感が高まります。さらに、小さな積み重ねが「私ってちゃんとやってるじゃん」という自己信頼にもつながっていくのです。

また、この記録は“過去の自分”が努力していた証にもなります。やる気が出ないときほど、自分の歩みを見返して「ここまでやってきた自分、よくやってる」と自分を認めてあげましょう。


3. 自分を責めるのではなく“いたわる言葉”をかける

私たちは、自分にとても厳しい言葉をかけがちです。「なんでできないんだ」「こんなんじゃダメだ」「もっと頑張らなきゃ」…こうした言葉は、一見ストイックに見えますが、実は心をどんどん疲れさせていきます。

やる気が出ない日には、責める代わりに「いたわる言葉」をかけてあげましょう。

たとえば、

  • 「今日は少し疲れてるだけだよ」
  • 「それでもちゃんと起きて、エライよ」
  • 「また明日、元気なときにやればいい」

このように、自分に優しい言葉をかけるだけで、心は少しずつ回復していきます。ポイントは、“友達に言うような口調”で自分に話しかけることです。

もし親しい友人が「今日なにもやる気起きない…」と落ち込んでいたら、あなたはきっと「それなら無理しなくていいよ」と声をかけるはず。それと同じように、自分にも優しい目線を向けてあげましょう。

やる気が出ない日ほど、自分にとって“心地よい声”を届けることが、自分を守る力になります。


おわりに

「やる気が出ない」という感情は、誰にでも訪れる自然な波です。それは決して怠けではありませんし、自分がダメなわけでもありません。問題は、「ゼロで終わってしまうこと」。でも、今回ご紹介したような小さな習慣を活用すれば、“ゼロ”を避けて“1”に変えることができます。

今日ご紹介した3つの習慣を、もう一度まとめます。

  1. 「5分だけやる」時間を区切ってとにかく始める
  2. 「やったこと」を記録して自己肯定感を育てる
  3. 「いたわる言葉」で自分の心を守る

どれも、特別な知識やスキルは必要ありません。そして、やる気が出ない日ほど、こうした“優しい選択”があなたを助けてくれます。

前に進むことは、必ずしも「がんばる」ことではありません。「止まらない」こと。たとえ歩幅が小さくても、今日のあなたが“ゼロじゃなかった”なら、それは十分に前進です。

どうかそんな自分を、ちゃんと褒めてあげてくださいね。